大和郡山の住宅街にひっそり佇むお稲荷さま「源九郎稲荷神社」

古都として広く知られている奈良県大和郡山市。
大和郡山市には、JR奈良駅から一駅で行くことができます。

かつて豊臣秀長が治めていた郡山城下町は神社やお寺が点在し、ぶらりと散策するのにもってこいなエリア。

今回は、秀長や源義経にゆかりのある「源九郎稲荷神社」をご紹介しましょう。

最寄駅からは歩いて10分ほど

源九郎稲荷神社へのアクセスは、JR郡山駅か近鉄郡山駅より徒歩10分ほど。

神社へとつづく道には、奉納されたのぼり旗がずらりと並んでいます。

しばらく真っ直ぐ歩いていくと、朱色の鳥居に突き当ります。

まずは一礼して、境内へ。

お狐様に見守られながら参拝しよう

拝殿にお参りする前に、まずは手水舎で身を清めましょう。
蛇口をひねると水が出る仕組みになっています。

水の底にはカラフルなビー玉が!とてもかわいらしくて、お参り前から癒されてしまいました。

次は、手水舎の隣にある祓戸(はらえど)へ。

身も心もしっかり清めたら、神様にお参りする準備は完了。拝殿に向かいましょう。

神様のお使いである狛狐が迎えてくれます。

日頃の感謝の気持ちを込めて、二拝二拍手一拝。神様に祈りをささげます。

ふと奥を見ると、本殿にならんだ白狐たちがこちらを見つめていました。

お賽銭箱のかたわらにも狐像が。
どことなく神秘的な表情に思わず見とれてしまいます。視線を合わせていると、心がだんだん穏やかになっていくようでした。
首に付けられた紅白の花かざりが、新年の晴れやかな空気とぴったりですよね。

2026年の干支にちなんで、木彫りの馬もかざられていました。

歌舞伎・文楽の演目にも登場する白狐を祀った神社

源九郎稲荷神社の祭神は、五穀豊穣や商売繫盛、家内安全、厄除開運、交通安全、産業発展の守護神です。

神社の名前の由来となったのは、白狐源九郎。

鎌倉時代、源氏に勝利をもたらした源義経は兄頼朝からうとまれ、奈良の吉野山に追われました。逃げる道中に義経を護り通した狐こそが、この白狐源九郎だったのです。

義経は白狐に感謝して、自身の名前である源九郎判官義経から源九郎の三文字をあたえ、白狐源九郎と名乗ることを許したのだとか。

神社は元々吉野川のほとりにあり、豊臣秀長が郡山城築城の際に白狐源九郎を守護神としたことがきっかけで、大和郡山の地に移されたそうです。

歴史で活躍した人物たちに信頼された、白狐源九郎。そんな存在が祀られる神社にお参りすれば、パワーがもらえること間違いありませんね。

ちなみに、源九郎は歌舞伎・文楽の演目である「義経千本桜」にも登場します。そのため、歌舞伎役者の方がお参りされることもあるのだとか。

境内には、歌舞伎六代目・中村勘九郎さんが襲名の際に植えられた梅もありましたよ。

参拝者を温かく迎えてくれる場所

社務所ではお守りや御朱印を授与できます。

御朱印は色んなパターンのものがありました!
神社の公式ホームページに画像が載っているので、あらかじめ確認しておくとよいかも知れませんね。

私は、源九郎稲荷大明神の御朱印をチョイス。
目の前で書いていただいたのですが、流れるような筆づかいに、ついつい見入ってしまいました。

その他にも、白狐のおみくじや狐面、喜常鈴(きつねすず)と呼ばれる幸運鈴などもありましたよ。

境内のあちこちには、樹木や鉢植えがあります。ゆっくり歩きながら、色鮮やかなツバキやシクラメンを眺めていると、ほのぼのした気分に。

参拝者に癒されて帰ってもらいたいという想いから、丹精込めて育てておられるそうです。

風が吹き抜けると、風鈴の澄んだ音が境内に響きます。

特別なことをしなくとも、居るだけでほっこりと気持ちが満たされてしまう、ありがたい場所でした。

神社では年間行事もあり、ひな祭りの時期には華やかなひな壇を見ることもできるそうですよ。

春に開催される大和郡山お城まつりでは、白狐面を付けた子どもの行列が練り歩く、白虎渡御(とぎょ)も行われます。

大和郡山の歴史を語る上ではかかせない、源九郎稲荷神社。
そこには、来た人を温かく迎え入れてくれる、おもてなしの心がありました。

住宅街にひっそり佇む神社に、一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

源九郎稲荷神社
住所:奈良県大和郡山市洞泉寺町15
アクセス:JR大和路線「郡山駅」から徒歩約10分
     近鉄橿原線「近鉄郡山駅」から徒歩約10分
TEL:0743-55-3830(受付時間は10:00-17:00)
営業時間:常時開放(受付時間は10:00-16:30)
定休日:常時開放(施設による)
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。