お正月になると地元の方はもちろん、遠方からも多くの人々が訪れる往馬大社(いこまたいしゃ)。とてもいいお天気だったので、今回は往馬大社にお参りに行ってきました♪
鳥居の先に広がる、静かで平和な森

生駒駅から168号線を車で南に走り、左手に見える生駒警察署を通り過ぎたあたりで右側の住宅街へと入ります。住宅の中を通り抜けていくと、突然青々とした木々に囲まれた往馬大社が見えてきます。駐車場が目の前にあるため車でも参拝しやすいのがうれしいポイントです。
鳥居をくぐると目の前にはさっそく、数十段の石段があります。お正月や催し物がある日は階段が参拝者で埋め尽くされますが、この日は平日だったため、落ち着いた雰囲気で鳥の鳴き声がよく聞こえるのが印象的でした。


石段をのぼっている最中に本殿が見えてきます。登りきるにはかなり体力が必要ですが、参拝する地元の方は年齢問わず元気に登られる方がとっても多いのです!
階段を登り切るとすぐ目の前に本殿があります。
往馬大社の歴史は大変古いそうで、創立年代は定かではありませんが生駒谷十七郷の氏神として古くからこの地に鎮座しているそうです。
神社の境内を覆う「鎮座の杜(ちんじゅのもり)」は奈良県の天然記念物に指定されており、太古から変わらぬ自然の森を今に守り伝えてくれています。
古くから火の神として崇拝され、毎年10月の体育の日の前日におこなわれる火祭りでは大勢の男性が火のついた俵を担いで走ります。その様子は圧感です。
屋台もたくさん出るため地元の人たちに楽しみにされるお祭りであり、毎年にぎわいを見せていますよ。
絵馬発祥の地で、願いを込める

お参りを済ませ振り返ると、本殿の向かい側に絵馬がありました。

看板にも書いてあるように往馬大社は「絵馬発祥の地」とのことで、多くの絵馬が並んでいました。絵馬が始まった由来や発祥についてはポスターにも分かりやすく記載されていす。
ずらりと並んだ絵馬を眺めていると、受験に関する願いごとが多いことに気づきました。きっと、若い年代の参拝者も多いのでしょうね。
往馬大社らしい馬の形をした絵馬がとってもかわいかったです♪

お守りは社務所で販売されているそうです。地図や時間が張り紙で分かりやすく記載されていました。

本殿の周りにもにたくさんの祠(ほこら)があります。各場所へ行くのにも遠くない距離なので1日でお参りすることが可能です。

往馬大社ではさまざまなご祈祷もしていただけるそうで、家内安全・厄除け・宮参り・七五三参り・交通安全・病気平癒・安産祈願・合格祈願・商売繁盛・神恩感謝・地鎮祭・新春祈祷・安全祈願 と、なんと合計13種もあります。
自然とともに地域を見守る往馬大社

私は子どもの宮参りをお願いしました。
宮参りの際は親も着物を身に付けたり、荷物が嵩張ったりとバタバタしてしまいますが、土日でも混み合うこともなく自分たちのペースでゆっくり過ごすことができました。
予約方法は電話のみですが、スムーズに日程などを調節してくださります。ホームページに詳しい種類や時間、初穂料などの詳細が記載されているのでぜひチェックしてください!
私は毎年欠かさずに家族と往馬大社へ初詣やお参りに行ってます。周りの美しい自然や立派な木々を見るたび心が癒され、浄化される感覚を味わえるのです。
最近では往馬大社近くの田んぼや山を切り開いて住宅が増えたため、昔は見れていた蛍が姿を消し始めたという話を聞きました。生駒の良さを知り、生駒に住みたいと思う人たちが増えることはうれしい反面、自然が見れなくなってきた寂しさを感じることもあります。
そんな状況でも常に自然と共に生駒を見守ってくれている往馬大社の存在は私のなかで大きく、定期的に訪れたくなる場所です。ぜひみなさんも一度お参りに訪れてみてください。
往馬大社
住所:奈良県生駒市壱分町1527-1
アクセス:近鉄生駒線「一分駅」から徒歩約7分
TEL:0743-77-8001 (8時〜16時30分)
営業時間:常時開放(施設により異なる)
駐車場:あり