ならまちの人気ラーメン店「すするか、すすらんか。」で味わう本格麻婆豆腐ラーメン

奈良・ならまちの裏路地にたたずむ一軒のラーメン店「すするか、すすらんか。」。
どこか印象に残る店名とともに、麻婆豆腐ラーメンを看板メニューとする専門店として、多くのラーメン好きの間で話題を集めています。

コロナ禍での近畿大学生の挑戦

実はすするか、すすらんか。は、近畿大学の学生がコロナ禍に立ち上げたお店。

飲食業界全体が先行き不透明だった時期に、「自分たちの手で、本当においしい一杯を届けたい」という想いからスタート。
試行錯誤を重ねながら生まれたのが、看板メニューの麻婆豆腐ラーメンでした。

SNSや口コミで一気に話題となり、「行列のできる麻婆豆腐ラーメンの店」として確固たる人気を獲得します。
学生発の挑戦が、地域を越えて支持されていることを、今回の行列の長さが物語っていました。

行列必至の大人気店

日曜日の昼下がり、13時頃に到着。すでに店の前には長い行列ができていました。

この先にも列が続きます。

この日は約1時間ほど並んでから入店。
待ってる間も、時折麻婆豆腐の香ばしい香りが漂い、期待が高まっていきます。

そして、食べ終えて店を出る頃には、その行列はさらに伸びていました。

店内は、カウンターが7席、そして4人掛けのテーブルが2卓というコンパクトな造り。

カウンター越しに見える厨房では、店主やスタッフが手際よく鍋を振り、麻婆豆腐ラーメンの仕上げを進めています。

調理の音や湯気、香りまでがすべて“味の演出”として感じられる空間。
料理が仕上がる過程を垣間見ることができるのも、ここならではの楽しみ方です。

メニューはシンプル

すするか、すすらんか。のメニューは、驚くほどシンプル。
軸となるのは、看板メニューの「麻婆豆腐ラーメン」一本です。

汁あり・汁なしを選び、あとは追飯や卵黄、餃子などを組み合わせるセットが中心。

トッピングも、痺れ増し・唐辛子・炙りチーズ・煮卵など、味の方向性を変えるものにしぼられています。
選択肢が多すぎない分、どの組み合わせでも“麻婆豆腐ラーメンの完成度”が崩れないのが印象的。

メニュー数を増やすより、一杯をとことん突き詰める。
その姿勢が、この店の行列とリピーターの多さにつながっているのだと感じました。

豆腐の旨みと麻辣の刺激──「麻婆豆腐ラーメン(汁あり)」

私が選んだのは、「麻婆豆腐ラーメン(汁あり)」。
さらに、辛いのが大好きなので、痺れ増しトッピングを追加し、辛さとスパイスの余韻を強めに楽しめるようにオーダーしました。

運ばれてきた一杯は、表面がたっぷりと麻婆豆腐でおおわれ、湯気とともに香辛料の香りがふわりと立ち上ります。
赤みがかったスープは見るからに濃厚で、麻辣(マーラー)の刺激が期待以上です。

まずスープをひと口すすると、濃厚な豆腐の旨みに続いて山椒の痺れがじんわりと効いてきます。
辛さだけではなく、辛味と香り、旨味のバランスが非常に高く、ただの“辛いラーメン”ではない深みがあります。

痺れ増しにしたこともあり、口の中と舌全体に広がるスパイスの余韻が印象的でした。

麺は中太でツルッとした質感。
麻婆スープとの絡みもよく、スープの旨みをしっかり抱え込みながら喉へと滑り込んできます。
最後まで飽きずに食べ進められるのは、麻婆豆腐とスープ、麺が絶妙に調和しているからだと感じました。

行列の理由は、“辛い”では終わらない中毒性

すするか、すすらんか。に人が並ぶ理由は、ただ刺激的だからではありません。
この店の麻婆豆腐は、痺れ・香り・旨味が層になって押し寄せてくるのが最大の魅力です。

山椒の痺れは鋭すぎず、スパイスは前に出すぎない。それでいて、一口ごとに味の表情が変わり、「もう一口」が自然と続いていきます。
この奥行きのある味わいが、地元客はもちろん、遠方から訪れる人やリピーターを惹きつけている理由なのでしょう。

並ぶことを分かったうえで足を運び、食べ終えたあとに「また来たい」と思わせる一杯。

麻婆豆腐ラーメンが好きな人はもちろん、これまであまり馴染みがなかった人にも、ぜひ一度体験してほしい一軒です。

すするか、すすらんか。
住所:奈良県奈良市南城戸町28-34
アクセス:近鉄奈良線「近鉄奈良駅」から徒歩約13分
TEL:0742-90-0505
営業時間:11:00-15:00 18:00-21:00
定休日:火曜日
駐車場:なし

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。