今回ご紹介するのは「Book Cafe 川べり」。
JR奈良駅という主要な駅から徒歩圏内にも関わらず、静かでゆったりとした時が過ごせるおすすめのカフェです。
駅から徒歩10分弱と少し距離はありますが、その途中で船橋商店街というレトロな通りがあり、昭和レトロな看板たちを楽しみながら歩いていけば、10分はあっという間に感じられます。
読みたかったあの本をお供に。1人を満喫できる隠れ家カフェ
船橋商店街の端まで進んだら、お店はすぐそこ。佐保川にかかる小さな橋を渡って住宅街をすこし進むと、モダンな建物が見えてきます。
グレーの壁とダークブラウンの木枠がおしゃれなこのお店が、今回お勧めするBook Cafe 川べりです。店名の通り川べりに建っていて、お店の裏手が川に面しているカフェなんです。
お店に一歩踏み入れると明るい陽の光が迎えてくれます。
天井が高く開放的で、所々に観葉植物が配置されています。木材がふんだんに使われているのも特徴的です。日光や木材、植物など、自然のものがたくさんある空間ってほっとしますよね。
お店に伺った日はとくにに天気がよかったので、大きく開かれた川沿いの窓からは初夏の風がそよそよと……。思わず深呼吸してしまう心地よさでした。
個性的なラインナップ！新しい世界を開く一冊と出会える本棚
Book Cafe 川べりは、お店の入口側が書店、奥がカフェスペースとなっています。
このお店を運営しているのは、奈良の出版社「萌（きざす）書房」さん。店内の右も左も大きな本棚で埋め尽くされ、選び抜かれた哲学やアート、歴史や政治の本など多分野の本がずらりと並びます。
こちらの本は、購入すればカフェスペースに持ち込むことができます。出版社の方の審美眼を通して選ばれただけあってどれもこれも魅力的な本ばかり。書店スペースだけでも訪れる価値があります。
歴史ある古都奈良のカフェなので、仏教や奈良観光の本も充実！
専門書もありますが、初心者向けの読みやすい本も置いてあります。
日本が誇るマンガについての本も、これだけの数が並びます。
なんでも選書をされている方は大のマンガ好きだそうで、気づいたら100冊以上になっていたんだそう。
この機会に、いつもだったら手に取らないような本に挑戦してみては？
川のせせらぎを聴きつつ……絶品ホットサンドでピクニック気分！
カフェの注文と会計を済ませたら、席を決めて待ちます。特等席はもちろん川べりのテラス席。
席の間隔が広めにとられてあり、ゆったりと過ごせるのがうれしいポイントです。注文したものは店員さんが届けてくれるので、それまで川を眺めながらのんびりと待つことにします。
さらさらと流れる佐保川のせせらぎはリラックス効果抜群で、大きく背伸びをするような気持ちよさ。小鳥のさえずりもよく響いています。
のんびり川を眺めていると、水がぷくぷくと不自然に泡立っているところが……。目をこらしてみるとその正体はなんと亀！よく見るとあちこちで泳いでいます。普段は意識していないけれど、街の中にも自然があることに改めて気付かされました。
日によっては鹿が草を喰みにやって来ることもあるのだそう。他の街ではなかなか見られない、奈良らしい光景ですね。
今回はホットサンドとアイスコーヒーを注文。テラス席での食事はまるでピクニックです！
とても静かなカフェなので、ホットサンドをかじった時の「カリッ」という音がよく響き、すかさず中からチェダーチーズが糸を引いて溶け出してきて、もうたまりません。
アイスコーヒーはオーナー自らが水出しで抽出しているこだわりのドリンクです。まろやかな苦味で後味はスッキリでとても飲みやすいですよ。ホットサンドとの相性もバッチリです。
他にもケーキやテイクアウトOKのクッキーなどのスイーツも人気です。しかもケーキは250円〜とリーズナブル！（メニューは日替わりなので、値段はレジでご確認くださいね）
雨の日でも濡れずに安心♪居心地抜群の店内席をご紹介します
店内には大きなテーブルと、1人席が3つあります。万が一雨が降っても濡れずに川べりを眺められるので安心です。
壁際の1人席はテラス席に並ぶくらいとてもおすすめ。小さなスタンドと壁が空間を付かず離れず、絶妙な距離感で区切ってくれていて、読書に没頭できるんです。
大きめの本を読むときや、お友達同士での来店はテーブル席が便利ですね。
住宅地のオアシスのようなこのお店が心地よくて、いつもついつい長居をしてしまいます。これを読んでいるあなたもぜひ、Book Cafe 川べりで古都奈良の空気を感じながら、読書を楽しみませんか？
Book Cafe 川べり
住所：奈良県奈良市法蓮町1050-1
交通：JR大和路線「奈良駅」から徒歩約 10分
連絡先：0742-42-6986
営業時間：10:30-18:00
定休日：月曜日（月曜が祝日の場合は翌火曜日休み）
駐車場：無
