大和郡山市 やさしい味のカレー屋さん「tabi tabi(タビタビ)」

大和郡山市の中心地ともいえる、近鉄郡山駅周辺エリア。ノスタルジックな雰囲気の街には商店や飲食店が軒をつらねています。

今回ご紹介するのは、近鉄郡山駅の改札を出て3分ほど歩いた場所にあるスパイスカレーのお店「tabi tabi(タビタビ)」です。

しつこい残暑や急な寒暖差でなにかと疲れがたまりやすい今日この頃。ていねいに作られたカレーを食べて、スパイスチャージしてみませんか?

今と昔が混ざりあう、くつろぎの空間

お店は、築およそ100年の町家をリノベーションした複合施設「町家未来基地」の一階にあります。ガラス張りの入り口とカエルのイラストが目印。
表の看板には「スパイスカレー」の文字が。さっそく中に入ってみましょう!

店内には木の柱や土壁など町家の名残りがあり、どことなく懐かしい雰囲気です。家具や床にも木の温もりが感じられ、のんびりとした時間を過ごせそうです。

一方で、ブルーにぬられた壁や梁に並べられたポットなど、遊びごころが感じられるポイントも。カラフルに変身した小学校のイスもありました。
今と昔がほどよく混ざりあった、かわいらしい空間ですね。

また、店内のあちこちに絵本が置かれています。本棚にも絵本や漫画などがぎっしり。
とても気になりますが、まずはレジでオーダーを済ませることにしましょう。

辛さひかえめのカレーやこだわりのドリンク、焼き菓子が楽しめる

スパイスカレーは、最大5種類のあいがけがいただけます。

スパイスを使用しているものの、ほとんどのカレーは辛さひかえめなのだそう。子どもや辛いものが苦手な方も安心して食べられるでしょう。

ドリンクやケーキなどの焼き菓子も充実していますよ。
コーヒーはハンドドリップで淹れるこだわりっぷり。カフェとして利用するのもよさそうですね。

今回はお野菜のカレー「ベジミールス(カレー3種)」をいただくことにします!

ちなみにお会計は先払いです。オーダーと支払いを済ませたら、席で待ちましょう。

大人から子どもまで楽しめるスパイスカレー

しばらくするとカレーが運ばれてきました。
見た目が色あざやかで、思わず「わぁ!」と歓声を上げたくなってしまいました。

3種類のカレーの上には、副菜やパパドと呼ばれる豆の粉から作った薄いせんべいが添えられています。

薄むらさき色のお米はなんと黒米。お向かいにある老舗の古代米、雑穀の専門店・モリカ米店から仕入れたものを使用しているそうです。

どのカレーもスパイスの味はしますが、辛くなく優しい味で食べやすいです。

ルーには、ほどよく煮込まれた野菜がたっぷりと入っています。にんじんや玉ねぎ、茄子など、全部で約10種類のお野菜が使われているのだとか。
添えられたパクチーの風味がスパイシーなカレーの良いアクセントになっていました。

最後はすべて混ぜあわせて食べるのがオススメなのだそう。ルーとライスを混ぜた上にパパドをちぎって散らすと、スパイスの風味と野菜や黒米、パパドの食感を一気に楽しめて、とても食べごたえがありました。

混ぜる作業もものづくりをしているみたいでおもしろかったです。五感で楽しめるカレーでした。

絵本に囲まれた空間でいやされよう

食後には、絵本を何冊かえらんで読んでみました。
絵本ってつい、子どもが読むものだと考えがちだけれど、大人が読んでも心に沁みるなぁとあらためて感じました。カラフルな絵を眺めているだけでも、気分が和みますよ。

絵本のとなりにある銀色の輪っかは、知恵の輪です。店主さんいわく、お客さんに遊んでもらえたらと置いてらっしゃるそうです。

そんな店主さんは、とても気さくな方。奈良・明日香村のチャレンジショップ「ASUCOME」での営業を経て、2021年にtabi tabiをオープンしました。

店内には、店主さんの遊びごころがあちこちに散りばめられています。

町家のすき間などには、オバケたちがかくれんぼしているんです。オーダー後の待ち時間などに探してみるのも楽しそうですね。
(じつは本記事の写真にもオバケがかくれています。よければ探してみてくださいね)

なにかと疲れがちな今日この頃、スパイス香るおいしいカレーとやさしい空間にいやされてみてはいかがでしょうか。

tabi tabi
住所:奈良県大和郡山市矢田町通1-1
アクセス:近鉄橿原線「近鉄郡山駅」から徒歩約3分
     JR大和路線「郡山駅」から徒歩約8分
TEL:070-4133-4751
営業時間:11:00-17:00
定休日:月曜
駐車場:近隣にコインパーキング有

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。