今回紹介するのは、奈良市西登美ヶ丘にあるカフェ「iTO COFFEE」です。
穏やかな住宅街の一角に、ひっそりとたたずむお店で、日常の暮らしに寄り添い、地域の人々に愛されているローカルカフェです。
店名の「iTO」は、“糸”のように、地域の皆さまと共に、太く、長く愛され、続いていく、そんな思いから名づけられたそう。
木の温もりと光が差し込む空間
白とグレーのやわらかなトーンで統一された外観が印象的です。

ドアを開けると、まず目に入るのはウッド調のインテリア。
温かみのある木目と、ナチュラルで落ち着いたトーンで統一された店内は、北欧カフェのような雰囲気をただよわせています。

大きな窓からやわらかな光が入り込み、時間帯によって違った表情を見せてくれるのも魅力のひとつ。
朝はすっきりとした空気とともにクリアな光が差し込み、午後にはリラックスムードを誘う柔らかな日差しが店内を包み込みます。

インナーテラス席では大切なペットと一緒に楽しめます。お散歩の途中にも立ち寄れる室内空間で、天候にも左右されないところもうれしいですね。
豆に寄り添う“ていねいな味
iTO COFFEEの主役は、やはりコーヒー。
豆の個性を最大限に活かすため、ハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れられています。
注文を受けてから挽く豆の香ばしい香りが店内に広がり、その瞬間から“おいしい時間”が始まります。

酸味のある華やかな一杯から、コク深く飲みごたえのある一杯まで、豆の種類や焙煎度合いによって変化する味わい。
その時々の気分やシーンに合わせて、自分にぴったりのコーヒーを選ぶ楽しさもあります。

今回は、「iTO BLEND」をいただきました。
雑味のない澄んだ味わいと、口の中に広がる芳醇な香り。
コーヒーの持つ豊かな表情をじっくりと味わうことができる一杯は、普段のあわただしさを忘れさせてくれます。
シンプルにブラックで味わうのはもちろん、ミルクと合わせてカフェラテにしても、また違った表情を見せてくれる。
コーヒー好きはもちろん、普段あまり飲まない方でも、きっと「自分に合う一杯」を見つけられるはずです。
店主のこだわりが詰まった自家製酵母「ドーナツ」
このお店のもうひとつの主役が、店内で丁寧に作られるドーナツです。

自家製甘麴酵母を使ったドーナツは、麹の香りが豊かで「ふんわりもちもち」新食感。
生地には砂糖・卵・乳・添加物を一切使用していないため、お子さまから大人まで安心して食べれるのがうれしい。

私が選んだのは、定番の「プレーン」。見た目はシンプルながら、ひと口食べると、麹が小麦粉本来のうまみと香りを最大限に引き出し、コーヒーによく合います。
甘麹から育てた自家製酵母は腸内環境を整え、デトックス効果をもたらしてくれるそう。
その他、チョコレートや抹茶など、季節に合わせたフレーバーも登場。
一つひとつ手作業で仕上げられており、香りや食感のバランスが絶妙です。
今回は、「抹茶あんこ」「ナッツチョコ」「抹茶チョコ」をテイクアウトしました。

「抹茶あんこ」も、ふわふわでもちもちの食感。抹茶のほろ苦さと、あんこのやさしい甘さが絶妙にマッチ。しっかりとした抹茶の香りが広がり、和の上品さを感じる味わいでした。

「ナッツチョコ」は、香ばしいナッツの風味と、濃厚なチョコのコクがベストバランス。食感も楽しく、ひと口ごとに満足感のある味わいです。

「抹茶チョコ」は、抹茶の深い味わいに、まろやかなチョコの甘さが溶け合う贅沢な一品。ほろ苦さと甘さのバランスが絶妙で、ついもう一つ食べたくなります。
暮らしに溶け込む「地域のリビング」のような存在

自宅でも楽しめるオリジナル商品も多数そろっていました。
買い物帰りに立ち寄ったり、休日に一人でのんびり過ごしたり、あるいは友人とおしゃべりを楽しんだりと、暮らしのシーンに自然に溶け込んでいます。
地域の人にとって「今日はちょっといいコーヒーが飲みたいな」と思った時に思い浮かぶ、そんな存在。暮らしを少しだけ豊かにしてくれるリビングのようなカフェです。
特別な一杯とともに、自分だけの上質な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
iTO COFFEE(イトコーヒー)
住所:奈良県奈良市西登美ヶ丘4-2-10
アクセス:近鉄奈良線「学園前駅」から、奈良交通バス128系統「学研北生駒」行きに乗車し、「西登美ヶ丘四丁目」で下車すぐ
TEL:0742-31-7040
営業時間:10:00-17:00
ブランチ 10:30-14:30L.O
定休日:月・火
駐車場:あり(店前 5台/第二駐車場 5台)


















