近鉄郡山駅周辺はレトロな商店街や城跡、神社仏閣など、みどころが盛りだくさんのエリア。
古いものが多くのこるこの街では、心なしか時間の流れもゆるやかで、歩いているだけでほっこりした気持ちになれるんです。
今回は、駅から歩いてすぐの「モリカ米店 和カフェモリカ」をご紹介しましょう。
江戸時代よりつづく老舗米穀店

なんと、モリカは江戸時代中期ごろに創業した老舗。
駅改札を出て商店街へとつづく道を直進すれば、お店にたどり着きます。
屋根の上にかかげられた「森嘉」の看板に、老舗の風格を感じますね。
老舗米穀店が手がける和カフェ
お店に入ると手前に米穀店、奥にカフェがあります。
取材した日は少し肌寒く、からだを温めたかったので、まずカフェに入りました。

和の雰囲気がただよう空間には、テーブル席とお座敷席があります。
インテリアも落ちついた色味の和風テイストでまとめられ、のんびりお茶することができそう。

奥の壁には雑穀の穂がかざられています。米穀店のカフェならではのディスプレイですね。
常連さんとスタッフさんが言葉をかわすなど、店内はなごやかな雰囲気。ジャズも流れていました。
さっそくメニューを見てみると、その種類の多さにびっくり!
おはぎやぜんざい、お餅など、おいしそうな和スイーツが目白押しです。
ドリンクは煎茶や和紅茶、珈琲、甘酒などがそろっています。奈良の素材を使ったジュースもあるそう。
夏場にはかき氷も登場するそうですよ。
また、メニュー写真には説明が添えられていて、味や素材への並々ならぬこだわりを感じました。
素材や作り方にこだわった甘味をいただける
今回は、甘酒とわらび餅をいただくことにしました!

甘酒はまろやかな口当たり。やさしい甘さで飲みやすいです。
ひと口飲めば、冷えたからだが芯からじんわり温まっていくのを感じます。
添えられたおろし生姜や自家製ドライフルーツをまぜると、味にメリハリがついて、これまたおいしいです。

こちらは厳選した国産こうじのみを10時間発酵させて作られているそう。
くせのない自然本来の味をたのしむことができました。
セットの温かいお茶もシンプルかつ深い味わいで、甘酒と相性ぴったりでした。

わらび餅は一口サイズにカットされています。
思わずパクッとほおばりたくなるような、かわいらしいみためですね。
たっぷりのきな粉と、お好みで黒蜜をかけていただきます。
口当たりはふんわりやわらかく、噛むともちもち。のどごしも良いのでスルスルと食べられます。

こちらは、本わらび入りのわらび粉と北海道産のてんさい糖を使用し、じっくり練り上げて作られているのだそう。
自然の風味とほのかな甘みがおいしくて、箸がとまりません。
あっという間に完食してしまいました。
食卓に取り入れたくなる穀物たち

甘酒とわらび餅にほっこりいやされたところで、米穀店をのぞいてみましょう。

店内には、お米や雑穀、豆、粉など、幅ひろい商品がならびます。

色もかたちも多種多様な商品がそろうさまはとても新鮮。種類の多さに圧倒されてしまいました。

壁には、人気の雑穀ごはんランキングとその特徴が書かれています。
食卓に雑穀を取りいれてみたいけれど、何となくためらっている方にもやさしい気づかいですね。
ちなみに一番人気は「森嘉の十五穀」!
もち玄米や大麦などさまざまな穀類がブレンドされ、食感や味がよく、栄養価にもすぐれている逸品だそうです。
ほかにも、おかきやクッキー、三輪そうめんなどが販売されていましたよ。
豊臣秀長にちなんだメニューもおたのしみに!

大和郡山の城下町は、2026年スタートの大河ドラマの舞台になるということで、少しずつにぎわいを見せはじめています。
モリカでは、夏季限定で豊臣秀長にちなんだかき氷メニューを味わうことができます。
お店のInstagramでおいしそうな写真を見ることができるので、ぜひ検索してみてくださいね。
お店へはJRや近鉄の最寄り駅から徒歩でアクセスできるほか、駐車場も3台あるので車でも来やすいです。
江戸時代からつづく老舗で、受け継がれる伝統とこだわりの和スイーツを味わってみてはいかがでしょうか。
モリカ米店 和カフェモリカ
住所:奈良県大和郡山市柳3丁目1
アクセス:近鉄橿原線「近鉄郡山駅」から徒歩約5分
JR大和路線「郡山駅」から徒歩約15分
TEL:0743-52-2059
営業時間:10:00-17:00(L.O.16:30)
定休日:土曜、日曜、祝日
駐車場:100メートル東に有(3台)


















